ワーキングマザーの潜在的ニーズを発見!行動観察研所長の発表に女性社員が共感涙した実態とは?!

子育てに家事に仕事に何かと忙しいワーキングマザーの様子

http://toranet.jp/contents/job/job_trend/2215/より
子育てに家事に仕事に何かと忙しいワーキングマザーにはどんなニーズが?

男性の観察研究所所長が追いつけないワーキングマザーの俊足

驚きのママチャリのスピードでテキパキ買い出しする様にあっけに取られたのは大阪ガス行動観察研究所所長の松波晴人氏。あるクライアントがワーキングマザーの実態を調べて欲しいと依頼を受け、ワーキングマザーに同伴することから

何がわかったのでしょう?

行動観察研究所のWebサイトには、ワーキングマザーのニーズは、

  1. 「家事をもっと楽にしたい」
  2. 「子どもと一緒に過ごしたい」
  3. 「個人として認められたい」

などであり、そのためにどういう行動をとられているか、

行動内容と価値観の関連性をセットにしてレポートをします。上記の3つのニーズは実際の行動観察から裏付けによって裏打ちされるのです。

 

縦横無尽に走るママちゃりの速さは信号待ちがなければ見失うほど

最初に観察させてもらうにも、ワーキングマザー仕事帰りの半日のことです。そのママちゃりをフルに使う買い出しは男性の松波所長よりも速くテキパキとしていて目で追うのもやっとくらいの手際の良さ、足回りの速さで面食らっていたようです。

最短距離を最速で移動し、まとめ買いしてもっとも効率よく子供の元へ帰るというスタイルでした。ワーキングマザーの1.2.のニーズのニーズはダッシュした行動に現れています。

 

一方で決まった曜日に決まったスーパーで済ませるスタイルの意外なメリット

全てのワーキングマザーが時間刻みの買い出しをしているかというとそうではありませんでした。病院勤務を終えたワーキングマザーは帰宅後夜勤の夫に合わせて一時睡眠を取ります。

しかし、洗濯物にかける、それををたたむこと+夕飯の支度をすることを同時にテキパキ捌きます。

子供さんは宿題の音読を始めたりします。お母さんと一緒に宿題をするように学校から配慮がありました。

お母さんの帰宅に合わせて子供はできるだけ近くにいたい心理を松波所長は気づくのです。

松波所長はスーツを着込んで行動を一緒させてもらうことに反省をし、もっと普段着で接していた方が良かったと振り返っています。それでも、大きな収穫があったのです。

 

子供を家に連れて帰った後、キッチンに座り込んでしまうことがある

ワーキングマザーのニーズとは精神的にも肉体的にもクタクタになっている実態が認知されていない。松波所長にとって衝撃的だったと言います。

松波所長は、ワーキングマザーは効率的な動きによって家事をこなしているという仮説すらあったのですが、どこかへ行ってしまいます。

調査を進めていくうちに観察される側のワーキングマザーとも信頼関係が芽生えていくプロセスを垣間見たそうです。
調査3時間くらいのうちにワーキングマザーはお互いは友達関係と語ってくれたと言います。

 

食事前にファーストフードを一緒に食べてるお母さんの心理

日曜日に卵が安くなるスーパーに買い物は決めている

主婦がチラシを見てどこのスーパーで何が安いかあれこれ買い出しの順序を考えている時間もないワーキングマザーもいることが明らかになります。新聞はとっていてもチラシの広告を検討している時間さえ惜しいのです。

食事前にファーストフードを子供に許すワーキングマザー

松波所長はまた驚きます。食事が近いのにどうしてわざわざファーストフードで時間を過ごすのか?どういう仮説の上にこのような不思議なことが起きるのだろう?
そのワーキングマザーに尋ねるとどうも次のような考え方へたどり着いたそうです。
自分が育った環境では母親はいつもそばにいてくれた。ところがワーキングマザーとして働く自分は娘のそばにいられる時間があまりない。だから少しの時間でも娘の側にいてあげなくてはと「働いている自分」と「母としてあるべき姿」とで苦しんでいるという気づきを得ます。だから、多少のワガママくらい許してあげるのでしょうと。

ビールを飲みながら食事を作るワーキングマザーの観察

観察が進めていくうちにワーキングマザーがビールを片手に家事を進めている場面が目に留まるのです。
どんな気持ちで缶ビールを手にしているかと尋ねていくうちに、頑張っている自分にご褒美をあげるという心理だったようです。

松波所長は一般的に人間心理は、自己評価が他者からの評価よりも上回っている傾向があることを学んでいたのです。しかし、ワーキングマザーの実態を見ると、

他者からの評価があまりにも低すぎるという感慨にふけります。どうしたらよいのか?観察させてもらっているワーキングマザーを幸せにするには何が解決策となるのか?松波所長は観察を続けていきます。

ある主婦雑誌のポスターに松波所長は息を呑む

あなたは十分頑張っていますよ

おかず一品多いより家族にはママの笑顔が大切

炊事洗濯掃除だけでなく、自分のキャリアに、子育ての勉強や送迎にたいして誰からも「ありがとう」「よくやったね」と感謝されるチャンスが著しく低い!

と松波所長は仮説を作るようになったようです。とてもやるせない気持ちになったといいます。

(達成感に乏しいというのは専業主婦であっても家事について共通していると思います。男性が自らブログなどで専業主夫はそれに(今頃のように)気づくような発見をしたり、新しい意味付けをしたりしているようです。)

社内会議で女性社員が涙ぐんだ理由

松波所長がある会議で出席していた女性社員の一人が泣き出したそうです。今までの行動観察によってワーキングマザーの隠れた姿をまとめたプレゼン動画を見ていた時のことだったそうです。

誰にも見られたことはないが帰宅してキッチンに座り込んで途方にくれる毎日に助けがくるかもしれないと希望を持ったそうです。

その動画を男性社員は、今まで気が付かなかった。きちんと「いつも、ありがとう」と声をかけるようにするよと態度を改めたところ夫婦仲がよくなったとか。

参考リンクなど

「働く!! おかん図鑑」冊子イメージ画像

http://nponobel.jp/case/okanzukan/ より
「働く!! おかん図鑑」

子どもの病気を明るくのりきるノウハウ満載!「働く!!おかん図鑑」定価:300円(税込・送料別)
頁数:全22頁 ワーキングマザーに様々な知恵と工夫が集まります。

ワーキングマザーに同行密着した行動観察研究所松波晴人氏の発見とは

男は外で仕事、女性は内で家庭を守るなんて時代ではありません。女性の社会進出を口でいうのは簡単です。

結婚や出産で急に以前との職場の立場が変わってしまう事例も聞かれます。

ワークライフバランスという標語が社内のポスターに掲示されるような職場が本当に伸び伸びと働ける職場だとよいですね。

姉妹サイト88ちゃんねるでは、国内企業の人事部関係のビジネスパーソン達およそ8万人の投票から大阪ガスの行動観察研究所からシステム化された行動観察Xというパッケージが見事選ばれHRアワードを受賞したことを特集しています。

ワーキングマザーを1世帯あたり5時間~12時間の観察するプロジェクトのイメージ

http://www.kansatsu.jp/service/kansatsu-x/case/detail/16 より

実はその行動観察研究所研究所の所長松波晴人氏はガスコンロの改良で特許さえ取得した工学系の技術者でありながら、人間行動への観察、分析、改善を依頼者と共に進みます。

ただ見ているのではなく、観察は様々な行動の元になる環境変数を頭にめぐらせます。認知心理学や環境心理学、音響心理や色彩心理や、発達心理から感情分析など人間科学の分野は総動員されます。

観察してわかった行動の根拠を分析します。そこから言葉になっていなかったニーズを掘り起こして改善の方向性を考えるためです。

ビジネスマンのための「行動観察」入門(2011講談社現代新書)

「専業主婦よりもワーキングマザーの比率が多い実態にも関わらず」ワーキングマザーについてのニーズがよく分からないため調査を依頼されたと言います。

Webサイトでは、働く主婦の生活実態を行動レベルまで詳しく知るとともに、その価値観・考え方を知って、製品開発やサービス提案につなげたかった。

とあります。

松波所長へ依頼したクライアントは、ワーキングマザーは家事労働に当てられる時間が専業主婦に較べて半分程度しかないとアンケート調査などを通じてわかっていたそうです。ただ、どう半分の時間で家事を片付ける実態まではわからないために、具体的に

働いている主婦の終日行動観察調査を実施し、家庭内での家事や買い物行動の観察や、価値観などをお聞きするインタビューから、現在の主婦の生活上の潜在ニーズを抽出する。

終日といっても一緒に寝食を共にするほど予算も、また調査されるワーキングマザーの都合もあります。

ワーキングマザー10名について、仕事の後や休日に5時間~12時間をともに過ごし、家事や買い物など日常行動にすべて同行し、行動観察やインタビューを実施。アンケートでは把握しきれない、ありのままの日常の行動が観察

することができたとしています。こうした素の行動を記録するのは実はとても大きな壁があります。

行動観察者はいわば透明人間でもあり、観察されるワーキングマザーから信頼されないとありのままの日常などとかけ離れた行動を演出されて動かれてはワーキングマザーの本質に迫るのが困難になります。

88ちゃんねる内では2本立てで行動観察についての詳しい特集
・大阪ガス行動観察研究所がHRアワードを受賞その原点とはガスコンロの改良
・行動観察の応用/大阪市紀伊國屋書店の行動観察から改装して売上が向上!

アイコン画像はhttp://toranet.jp/contents/job/job_trend/2215/より

 


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